公認心理師、臨床心理士とは?

公認心理師とは?
(心理カウンセリングを受ける時の注意)

公認心理師などは、“心理学”の専門家ではありますが、必ずしも全ての心理療法に精通しているわけではありません。

特に、認知療法・認知行動療法のようなエビデンスに基づいた特定の“治療法”に関しては、専門的な研修や経験が必要となります。

「専門性と多様性」
公認心理師などは、心理療法の多様なアプローチを習得していますが、専門性は個人によって異なります。

認知行動療法に特化した専門家もまれにいれば、他の心理療法を専門とする人もいます。

⭐️エビデンスに基づいた実践
現代の心理療法は、エビデンスに基づいた実践が求められています。

認知行動療法は、各学会において“治療法”の“第一選択肢”であり、効果が実証されている“治療法”です。

「チーム医療における役割」
公認心理師などは、薬物療法を中心とする医師をはじめとする医療チームの一員として、患者さんの心のケアに貢献します🏥🥼💊

“主治医の指示に従うこと”は、チーム医療を円滑に進める上で重要です⛓️🔐

「倫理的な側面」
公認心理師などは、患者さんの権利を尊重し、倫理的な観点から治療にあたる必要があります。

公認心理師などは治療法の専門家ではない⚠️

うつ病の認知療法、不安障害の認知行動療法というエビデンス(治療マニュアル)がある“治療法”の専門家ではない。

「公認心理師などの役割」
公認心理師の役割は、多岐にわたります。

・心理アセスメント
患者さんの心理状態を評価し、問題点を明らかにします。
・心理療法
患者さんの問題解決を支援するための心理療法を行います。
・教育
患者さんや家族に対して、心理的な知識やスキルを提供します。
・相談
患者さんや医療スタッフからの相談に応じます。

まとめ
公認心理師は、あくまでも“心理学”の専門家として、患者さんの心の健康に貢献する重要な役割を担っています。

しかし、全ての公認心理師など認知行動療法の“治療”の専門家であるわけではありません。

患者さんは、自分の状態に合った“心理学”を提供してくれる公認心理師などを選ぶことが大切です。

「関連する重要な条項」
・公認心理師法37条:登録抹消42条
・公認心理師法42条:指示を受ける義務

公認心理師は、医療現場において、“主たる医師の指示”に従う義務があります。
これは、特に医療行為に関連する心理的支援を行う際に重要です。

「公認心理師法 第42条」(指示を受ける義務)
公認心理師は、主治の医師がある者に対して、その業務を行うときは、その主治の医師の指示を受けなければならない。

つまり、特定の医療上の問題に対して心理支援を行う場合、公認心理師はその患者の主治医(主たる医師)の指示に従う必要があります。

この指示には、治療方針や医療的なケアの方針に基づく指導が含まれることがあり、公認心理師はそれに従って心理的介入を行います。

ただし、すべての業務において医師の指示が必要というわけではなく、医療現場でのケースや医師が関与する治療の際に限られます。